 |
碁を打つ女
新彊ウイグル自治区博物館蔵 |
|
|
|
 |
唐代木製碁盤
新彊ウイグル自治区博物館蔵 |
|
|
|
囲碁の歴史に見る碁盤
 |
今から四千年以上前に、中国の聖天子堯帝と舜帝が囲碁を発明して息子たちに教えたのが紀元とされていますが、伝説の話しであり、その起原は明確ではありません。
囲碁は五世紀頃、中国から朝鮮半島を経て日本に伝わり、やがて貴族や僧の間で流行しました。平安時代に書かれた「枕草子」や「源氏物語」には囲碁についての記述が多く見られ、一説によると清少納言も紫式部も相当の囲碁の打ち手であったのではないかとされています。
現在、世界55ヶ国で囲碁愛好家がおり近年急速に国際化が進んでいます。アマチュアの世界選手権戦には毎年50か国近い国の参加があり近年はコミック「ヒカルの碁」の人気もあって、大人から子供まで楽しめる普遍的な娯楽になってきたといえるでしょう。
今後の囲碁の発展に期待をしつつ、皆様にご愛用いただける本格碁盤をこれからも造り続けていきたいと考えます。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
榧碁盤についての当店の考え方
 |
カヤ 【榧】
イチイ科カヤ属の常緑針葉樹
学名:Torreya nucifera
碁盤、将棋盤の材は、上物は榧、中物は銀杏、そして並物は桂を用いますが、高級盤に用いられる榧は、適度な硬さ、弾力、響き、芳香、美しい木目などが盤に最も適しており、さらに使い込むほどに出てくる飴色の色合いと艶など、すべての点で榧に勝るものはありません。
しかし、社会環境の変化などにより近年では国内産の榧材はほとんど流通しなくなり、変わって中国産の榧の盤が主流を占めています。
当店では、一部中国産も扱っておりますが、基本的には国産の榧による碁盤、将棋盤の製造をメインとしております。
製造にあたり、榧は自らによって10年にもおよぶ天然乾燥を施した材を用いて、代々の伝統を受け継ぎ、原木から製造までを一貫した手造りによる碁盤、将棋盤の製作を行っております。 |
|
|
|
|
 |
|
榧碁盤の木取りについて
 |
碁盤の木取りとは、榧原木から盤の形を取ることです。大きく分けて柾目(まさめ)と板目(いため)の2通りがあり板目取りは、木裏(きうら)と木表(きおもて)に分けられます。特に柾目盤は樹齢300年以上の大樹からしか取ることが出来ないために、希少価値があります。
●四方柾
直径120cm以上の榧で、無傷のものからしか取ることの出来ない稀少な木目で、最高級ランクの碁盤に用いられます。
●柾目
盤面の木目が直角でスッキリと美しく、打ち味が優れています。木口に表れる木目が上面から下面へまっすぐ通っているのは天地柾、木目が上面だけまっすぐなのは天柾です。最高級ランクの碁盤に用いられます。
●板目
盤面に板目が表れる木の取り方です。
木口から見て木目がUの字型を木裏、その逆が木表です。 柾盤に次ぐ高級品です。 |
|