製造工程のご紹介
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立木選定から木取り![]() 榧立木を色々な角度(姿の美しさ、樹勢、土壌)から総合的に判断し、伐採した時点で、その木が自分の判断通りか否か、楽しみでもあり、緊張をもいたします。この時点で今後の価値が決定すると言っても過言ではありません。まさに碁盤師の「木を見る目」の真価が問われます。 伐採後は、榧原木を挽く「木取り」作業となります。榧は、非常に癖(節、ヤニ、入皮、虫穴等)あり、いかに最良な木取りをするかを心がけ、慎重に原木への墨かけをして、約二尺の長さにして輪切りにしてから縦挽きにします。 |
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碁盤、将棋盤材の天然乾燥![]() 乾燥は、我々碁盤師にとって大事な工程のひとつで、完全に乾燥するまで、いかに割れ、シミ等が出ないように天然乾燥にて、じっくりと絶えず手返しをして乾かします。乾燥期間は、五寸の厚さの材の乾燥に最低でも10年を費やします。 最近では、ほとんどが機械による強制乾燥が用いられておりますが、強制乾燥では、期間が約3ヶ月と短く、強制的に水分を抜くために一緒に油分までもがなくなり、内面で木の繊維が砕けてしまうことになり、本格碁盤、将棋盤の製造には望ましくないため、当店では頑なにも手間暇を惜しまない代々受け継がれた天然乾燥による材を用いることを基本としております。 |
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碁盤の粗削り![]() 長い年月をかけ乾燥を終えた材を製品にするためのに粗削りを行います。 |
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碁盤の仕上げ![]() 製品寸法に仕上げた後に、盤面、側面、底面を3〜4種類の鉋を用いて丁寧に削り仕上げます。 ・碁 盤/長さ一尺五寸 幅一尺四寸 ・将棋盤/長さ一尺二寸 幅一尺一寸 の寸法にすべて手鉋にて美しく仕上げます。 |
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碁盤の足づくり![]() クチナシの実を型取った八角形の足の製造では、 四角→八角→鋸目→粗彫→小刀→ サンドペーパー→艶出し 以上の全行程を手仕事にて行っております。 現在、主流となっている機械彫りとは異なり美しく、味のある足が出来上がります。 |
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碁盤盤面の目盛り![]() 従来からヘラ盛、筆盛、刀盛とありますが、当店では目盛りの正確さ、美しさなどから刀盛による目盛り作業を行っております。 刀の刃に黒漆をつけて、碁盤に一線ずつ38本を盛り上げていく作業です。 |
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国産榧碁盤の完成![]() 目盛り作業の漆が乾いた後、盤面にひび割れ防止と艶出しのためのロウ引きを行い、続いて足を盤面に木槌で入れる足入れ作業を経て完成となります。 |
マルヤ黒田碁盤店 名古屋市中区丸の内1-7-12 TEL・FAX 052-231-3789 営業時間/AM9:00〜PM7:00 不定休 |